文学フリマ東京39(2024/12/01)で『LL教室のリズム歌謡大百科』をリリースします! 現代のリズム歌謡とでも言うべき音ゲー『ポップンミュージック』シリーズの音楽を手掛けた杉本清隆さんとのトークイベントの文字起こしや、昭和〜平成のリズム歌謡ディスク…
子供ができてからすっかりライブとかから足が遠のいてしまってる大人たちはたくさんいると思いますが、実はフェスまじでオススメ。 ラインナップ的にも30〜40代の音楽好きはむしろメインターゲットだったりするし、この記事を参考にぜひ家族でフェスに!
『AKIRA REMIX』リリース記念、あらためて映画『AKIRA』の音楽のすごさと、芸能山城組にオファーした大友克洋のセンスを褒め称えつつ、今回そこにリミックスを施した久保田麻琴がまたすごいっていう話です。
フジロック2024の最終日だけ参加しましたが、ターンスタイルとキム・ゴードンとALIが最高でした。 ターンスタイルのファンはなぜコメント欄に年齢を書いてしまうのか。その謎に迫ります。 あと、70歳のキム・ゴードンはオルタナの魂は永遠だってことを教えて…
サブスク解禁記念!ブランキーに初めて触れる人や久しぶりに聴く人のためのガイドとして、孤高の存在だと思われがちな彼らの音楽性を分析してみました。意外なアーティストたちと音楽的な異母兄弟だということが判明したのでご紹介。
Apple Musicによる「100 Best Albums」を分析してみたら、ジャンルの栄枯盛衰やジェンダー比の傾向がくっきり見えてきた。そして多様性と引き換えに割りを食ったジャンルも。最後に、個人的にこれが入ってないのはおかしいベスト3を発表しました。
LL教室が日本のR&Bのこれまでとこれからを語りまくったイベントのご紹介と、イベント内で出しきれなかった個人的なR&B観について。 もとは兄弟のように成立したR&Bとロックだけど、いろんなところが全然違ってておもしろい!って話と、オルタナティブR&Bが盛…
『夢と生きる バンドマンの社会学』…。 かつては本気でバンドで食っていくことを目指していたいわゆるバンドマンの成れの果てであるわたくしにとって、気になりすぎるタイトルの本が出た。 人生を賭ける夢に出会えたことの幸福と困難――。いつの時代にも少数…
ディズニープラスの『SHOGUN 将軍』はめっちゃいい出来でオススメなんだけど、構造的には、異文化を外側から描いた「白人酋長モノ」にならざるを得ない。 とはいえ令和のわれわれ日本人だって、もはや戦国時代を『どうする家康』的な価値観でしか取り扱えな…
そんな公園は存在しないんだけど、言葉としてあまりにも収まりがよすぎて、一瞬ほんとにあるんじゃないかと思わせてしまう「新宿革命記念公園」。 その確かな手触りは、それがこの世界のすぐとなりに存在するっていう実感からきている気がする。 戦後史の中…
必然性も脈絡もなにもあったもんじゃない、このカオスこそが紅白の醍醐味なんだと思ってるし、そんな紅白が大好き。 そして今年は明確な裏テーマがあったことに気づいてしまった。 ただ、そのテーマにいちばん大切なピースが欠けていたのも事実。
戦国武将を、生首に執着するヤバい部族として扱った北野武監督の映画『首』。 北野武監督の作風と戦国時代という舞台の相性がものすごくよかった。 侍ジャパンとか武士道とかいって美化されてるけど、そもそも武士ってどんな存在だったかを、誇張しつつも生…
ビートルズ最後の新曲を可能にした「デミックス」という技術について、わかりやすく解説しました。ビートルズ以外の楽曲にもこれからどんどん応用してもらいたいのでとりあえず3アーティスト挙げてます。
若い頃の本人の声から生成したAIに歌わせたことで話題のユニコーンの配信限定EP『ええ愛のメモリ』。 若気の至り的な初期の名曲「Maybe Blue」のセルフパロディが最高なんだけど、これって音楽におけるAI使用の模範解答なんじゃないかと考えさせたれた。
『ポップミュージックはリバイバルをくりかえす』を読んで刺激を受けて思い出した個人的なリバイバル体験、そして「みんなちがって、みんないい」の時代にもリバイバルはくりかえされるのかを考えた
今年もフジロックに3日目のみ行ってまいりました(レポート書き上げるのに1ヶ月かかってしまった) 結論から申し上げると最高でございました。 ベスト5は…民クル、BLACK MIDI、GINGER ROOT、赤犬、OKI DUB
Netflixの『離婚しようよ』は、宮藤官九郎と大石静のおいしいとこどりでありつつ、最終的に民主主義って何なのかを「赤シャツ」に教えてもらう結果になっててすごい。登場人物たちの元ネタも紹介してます。
美学校の受講生の方からの質問に触発され、音楽の話によく出てくる「オルタナ」って言葉について、Wiki的な説明じゃ掴めない、時代の空気とか刹那的なニュアンスも含めてがんばって説明してみました。ダウンタウンはオルタナ。
『ザ・マリオブラザーズ・ムービー』の音楽の使い方がダメだった理由について。 同じイルミネーション制作の『怪盗グルー』シリーズとの比較や、『ベイビー・ドライバー』と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を参考にした改善案も。
(語彙力)っていう言い回しが重宝される状況ってあるよね、だけどしっかりした言葉で推しを語れたらかっこいいよね、そういう「語彙力」を身につける方法ってあるのかな、という話
あらゆるブームの宿命として、マジョリティの後にレガード層に届いたらそれはもう終わりの合図。NHK『あさイチ』で放送されたシティポップ特集は、ブームの終わりの終わりになるのか?そして視聴者がFAXで投票したシティポップベスト5で最終防衛ラインは突破…
アニメ『チェンソーマン』の週替りED企画を第2期でもやってほしいという願望をひとひねりして、作品の舞台である1997年のアーティストでリスト化。 前向きだか後ろ向きだかよくわからない姿勢だけど書いててめっちゃ楽しかったことは確かです。
『どうする家康』に限らず大河ドラマに共通する味わい方としては、①恋愛観や身分の感覚など現代人と落差がある部分をどう感情移入できるように描くか、②歴史上の有名エピソードや有名な人物をどんな解釈で描くか、という、集約するとこの2点。
デビュー50周年をめぐるユーミン語りの中でも、バブル期の恋愛至上主義を象徴する存在だったことは忘れられがち。しかし今こそ、あの頃のイケイケのユーミンが果たした役割について考えてみたい。
お茶の間レベルにまで浸透したシティポップ再評価ブーム。どこまでがシティポップかというラインは、ビジネス上の狙いもあり拡大していく一方なんだけど、ここを超えたら危ないぞという最終防衛ラインを設定してみました。TUBEやC-C-Bや、あのグループまでが…
『知られざるヴィジュアル系バンドの世界』という本を読んで、「ヴィジュアル系」という言葉がまだなかった90年代にバンドを始めた高校生だったあの頃のことを思い出した。1998年のメガネ革命前夜、ヴィジュアル系的なものは普通にメインストリームでした。
2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』がめちゃくちゃおもしろい。 『仁義なき戦い』などの実録ヤクザ映画との共通点を探りつつ、「力」をめぐる物語として理解していこうという試み。
今年のフジロックでもっとも知的に刺激されたのが、モンゴルのバンド、THE HU(ザ・フー)。 度々ヘヴィメタルを話題にしてきた当ブログとしては、ここには触れざるを得ないかと思っています。 最終的にヘヴィメタル=モンゴル発祥説にたどり着きました。
先日マキタスポーツさん、ラッパーのカンノアキオくん、そしてわたくしハシノの3人で2022年上半期のJ-POPシーンを語りました。この配信の中で話題になった、「概念としてのクラブ」「糸のカバーが多すぎる件」についてさらに掘り下げてみました。
ニューヨーク・タイムズの記事をきっかけに「ギターソロ論争」が盛り上がってますが、肝心なギターという楽器の特権性について掘り下げた議論があまりなかったので、そっちメインで書きました。