森の掟

J-POPやメタルやフェスや音楽番組なんかの批評(という名の無益な墓掘り行為)

大河ドラマ

ハリウッドが本気で描いた『SHOGUN 将軍』を、令和の日本人はどう味わえるのか

ディズニープラスの『SHOGUN 将軍』はめっちゃいい出来でオススメなんだけど、構造的には、異文化を外側から描いた「白人酋長モノ」にならざるを得ない。 とはいえ令和のわれわれ日本人だって、もはや戦国時代を『どうする家康』的な価値観でしか取り扱えな…

映画『首』を見て、生首に執着するヤバい部族だった武士が美化されていった理由を考えた

戦国武将を、生首に執着するヤバい部族として扱った北野武監督の映画『首』。 北野武監督の作風と戦国時代という舞台の相性がものすごくよかった。 侍ジャパンとか武士道とかいって美化されてるけど、そもそも武士ってどんな存在だったかを、誇張しつつも生…

『どうする家康』放送開始記念!これから大河ドラマを一生楽しむための味わい方を解説します

『どうする家康』に限らず大河ドラマに共通する味わい方としては、①恋愛観や身分の感覚など現代人と落差がある部分をどう感情移入できるように描くか、②歴史上の有名エピソードや有名な人物をどんな解釈で描くか、という、集約するとこの2点。

仁義なき『鎌倉殿の13人』

2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』がめちゃくちゃおもしろい。 『仁義なき戦い』などの実録ヤクザ映画との共通点を探りつつ、「力」をめぐる物語として理解していこうという試み。

『ザ・ダート: モトリー・クルー自伝』にみる「誠実さ」

「もう二度とツアーをやらない」という契約書を爆破する映像が話題となったモトリー・クルー。 来年あたり再結成ツアーをやるらしいですね。 今回の再結成の機運が盛り上がったのは間違いなくネットフリックス限定で公開された『ザ・ダート: モトリー・クル…

「おんな城主 直虎」を1年間完走した感想

2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」を最後まで観終わった。 終わってみると、あまりダレることなく観続けることができて上々だったかなと。 近年との比較でいうと、「真田丸」「平清盛」ほど夢中になったほどではないけど、「八重の桜」のように途中…

「おんな城主 直虎」は大河じゃなくて"小川ドラマ"の予感

先週こういう記事を書いて、「おんな城主 直虎」について妄想をふくらませていた者です。 guatarro.hatenablog.com いろいろ書いたけど一言でいえば基本的に半信半疑の姿勢。いい方向に転べば、大河ドラマに新しい風を吹きこんでくれる作品になるかもしれな…

ここ10年の大河ドラマの傾向から「おんな城主 直虎」を大胆予測してみた

2017年の大河ドラマの主人公は井伊直虎。はっきりいって無名の人物ですよ。 幕末と戦国時代とその他の時代を適度にローテーションしつつ、主人公の性別も適度に女性というバランスから考えて、たしかに2017年が戦国時代の女性というのは納得できる。しかし、…