森の掟

J-POPやメタルやフェスや音楽番組なんかの批評(という名の無益な墓掘り行為)

映画

ハリウッドが本気で描いた『SHOGUN 将軍』を、令和の日本人はどう味わえるのか

ディズニープラスの『SHOGUN 将軍』はめっちゃいい出来でオススメなんだけど、構造的には、異文化を外側から描いた「白人酋長モノ」にならざるを得ない。 とはいえ令和のわれわれ日本人だって、もはや戦国時代を『どうする家康』的な価値観でしか取り扱えな…

映画『首』を見て、生首に執着するヤバい部族だった武士が美化されていった理由を考えた

戦国武将を、生首に執着するヤバい部族として扱った北野武監督の映画『首』。 北野武監督の作風と戦国時代という舞台の相性がものすごくよかった。 侍ジャパンとか武士道とかいって美化されてるけど、そもそも武士ってどんな存在だったかを、誇張しつつも生…

『離婚しようよ』からマジで民主主義を学んだ(あと元ネタをたくさん見つけた)

Netflixの『離婚しようよ』は、宮藤官九郎と大石静のおいしいとこどりでありつつ、最終的に民主主義って何なのかを「赤シャツ」に教えてもらう結果になっててすごい。登場人物たちの元ネタも紹介してます。

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は音楽の使い方だけが残念だった

『ザ・マリオブラザーズ・ムービー』の音楽の使い方がダメだった理由について。 同じイルミネーション制作の『怪盗グルー』シリーズとの比較や、『ベイビー・ドライバー』と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を参考にした改善案も。

『ゴーストバスターズ アフターライフ』映画評と2015年リブート版の供養(ネタバレあり)

『ゴーストバスターズ アフターライフ』は、あらゆる面で過去作とは対照的でありつつ、往年のファンにも納得の仕上がり。その理由を「ニューヨーク性」をキーに読み解きつつ、2015年のリブート版が5年早かった理由についても語ります。

音楽好きの親にオススメしたい、曲がいいキッズむけ映画×6

一日中ずっと家にいる昨今の子供たち、音楽好きの親としては、どうせなら音楽がいい映画なんかを観といてもらいたい。流れる曲が親も好きな曲だとありがたい。そこで今日はうちの親子ともにハマった、音楽がいいキッズむけ映画をご紹介します。

『ザ・ダート: モトリー・クルー自伝』にみる「誠実さ」

「もう二度とツアーをやらない」という契約書を爆破する映像が話題となったモトリー・クルー。 来年あたり再結成ツアーをやるらしいですね。 今回の再結成の機運が盛り上がったのは間違いなくネットフリックス限定で公開された『ザ・ダート: モトリー・クル…

エルトン・ジョン「君の歌は僕の歌(Your Song)」の昭和・平成・令和のカバー10曲を聴き比べてみた!〜映画『ロケットマン』公開記念

エルトン・ジョン本人が監修した伝記映画『ロケットマン』が大ヒットしてますね。 エルトン・ジョンといえば、1970年から現在に至るまで、数々の名曲と数々の奇行でイギリスをはじめ全世界をの注目を集めてきたスーパースター。 この映画『ロケットマン』は…

「平成狸合戦ぽんぽこ」がもっと楽しくなる『落語』なキーワード7つ

高畑勲監督が亡くなってからちょうど1年にあたる今日、「金曜ロードショー」で「平成狸合戦ぽんぽこ」が放送される。 高畑勲監督が亡くなられてから1年がたちました。昨年も風の強い日だったことが思い出されます。本日の金曜ロードSHOW!は「平成狸合戦ぽん…

なぜ日本ではもう「バーフバリ」がつくれないのか

一部で話題になっているインド映画「バーフバリ 王の帰還」を観てきた。 公開から数ヶ月たってる作品が、口コミで話題になり上映館がここにきて増えてるとか。 自分のときも土曜の深夜だったけど満員だった。 「バーフバリ 王の凱旋」予告編 カレー味の「花…

「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」のよかったところと、どうしても気になったところ

正月に「ローグ・ワン」を観てきました。 starwars.disney.co.jp 小学2年生の甥っ子も連れていってあげたんだけど、さすがにスターウォーズシリーズがまったくの初見という状態で「ローグ・ワン」から入るというのもどうかと思い、エピソード3と4を急いでレ…